Quest Language Centre校はダウンタウンの中心部にある。一見、ほかの語学学校となんら変わりない。だが、私にとってこの学校の雰囲気は特別だ。Questは居心地が良い。その雰囲気を作り上げているのは、この学校に集うスタッフ、教師、生徒全員だ。私がQuestで得たものは、英会話能力だけではなく「友達」、「自信」そして「安心感」だ。
まずはじめに、Questのよいところを紹介したい。それは、「クラスの雰囲気」と「生徒と教師の近さ」だ。最初私が参加していたクラスはTOEFLクラスだった。最初の1週間、私はそのクラスに参加することがとてもつらかった。なぜなら、他の学生と私の英語力に圧倒的な差があったから。特にSpeakingは私にとってなじみがなく、他の生徒の前でスピーチするたびに自分の英語力の無さに泣きたくなった。しかし、そんな私に、クラスメイトがアドバイスをくれ、教師は時間をかけて説明してくれた。入学当初は中レベルだった私の英会話能力が、1ヶ月後ハイレベルのクラスに参加できるようになるまで上達したのはTOEFLクラスのおかげだ。
Questは教師と生徒の距離が驚くほど近い。教師は生徒が会話に参加しやすいようにジョークを言ったり、からかったりする。生徒は負けまいと言い返し、そして笑いが起きる。クラスの雰囲気はどのクラスも和やかな雰囲気に包まれていて、みんなリラックスして授業に参加できる。
次にQuestに関わる「人々」について書いてみたい。トロントに着いたとき、私は完全に孤独だった。こんな完全な孤独を感じたのは初めてだった。だが、Questに入ってから孤独を感じたことは一度も無い。Questの学生は人と人との間に壁を作らないからだ。話かけられれば笑顔で会話し、積極的に友達になろうとする。ここまで友達になりやすい人々がそろった語学学校は初めてだった。また、Questの学生の良いところは同じ母国語圏同士で集まらないところだ。母国語が同じ人々が行動をともにし、母国語で会話するという光景は語学学校内で珍しいものではないが、Questではあまり見かけられない。アジアン、ヨーロピアン、アフリカン、その他、様々な国の人々が一緒に談笑する、そこに言葉の壁はほとんどない。友達同士の会話に英語の上手下手は関係ないのだ。つたない英語でもお互いに理解しようと努力すれば、会話は成立するのだ。英語で会話するときに大切なことは、理解しようと努力することと理解してもらおうと努力することだ。理解し合うことは、案外簡単なことだ。母国語でないとうまく意思を伝えられないと思うのは、自分の英語力に不安を感じているからだろう。私はカナダに着いてから数えるほどしか日本語を使っていない。日本語を封じたら、英語で相手に向かっていくしかない。自分の言いたい単語を並べていけばいい。足りないことはジェスチャーでカバーすればいい。そういった当たり前のことを当たり前のように行うQuestの学生達は本当に努力家で勇ましい。

私が留学先にTorontoを選んだのは、「紫外線が他の英語圏の国と比べて弱いから」という理由からだったが、今はQuestがあるからこそTorontoを選んでよかったと心から思う。Questを通して出会った人々、彼らと共有した時間、全てが私の人生に影響し、私を変えた。最高の「友達」と出会い、彼らと時間を共有し言語の壁を乗り越えることで自分に「自信」をつけ、彼らとたくさんの話をして理解しあうことで「安心感」を得た。Questで得たものを誇りにして、残りのカナダでの生活をより自分にとって充実した意義のあるものにしようと思う。